Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

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ちよこ(に)

千世子(二)

宮本 百合子

Lesen Sie 千世子(二) (ちよこ(に)) von 宮本 百合子 (みやもとゆりこ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 15.249 Zeichen · 31 Bildschirme

Aozora Bunko

そうして千世子は頭の友達に満足は出来なかった。

自分は奇麗にしずとも美くしいものを見、美くしい裡に生きて居たい千世子が友達に花の様な人のあって欲しいと思ったのはそう突飛な事でもなかった。

千世子が自分から進んで交際をしたいと思うほど美くしいには会えなかった。

たった一度千世子はフットした処でわけもなくただスンナリと美くしい人に会った。

忘られない様な見開いた眼と長い「えり足」を持って居る人だったけれ共横から見る唇がたるんでシまりなく下がって居たので一目見ただけで千世子の心の喜びはあとかたもなく消えると、今まで美くしいと思えた人が堪らないほどみっともなく思う様になった事があった。

美くしくもなく勝れた頭を持って居ると云うでもない京子と気まずい思い一つしずにこの久しい間の交際が保たれて居るのは不思議だと云っても好い事だった。

千世子とは正反対にただ音無しい京子の性質と何でもをうけ入れやすい加型性のたっぷりある頃からの仲善しだったと云う事が千世子と京子の間のどうしても切れない「つなぎ」になって居たばっかりであったろう。

一言一言を頭にきいて話す頭の友達が出来そうなど云う事はその人が何であろうとも千世子には快かった。