Japanische Klassiker mit Furigana
ja-reading.com
Lesen Sie japanische Klassiker online mit Furigana. Filtern Sie nach JLPT-Niveau, tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung und übersetzen Sie einen Satz.
なんごくたいへいき
南国太平記
直木 三十五
Lesen Sie 南国太平記 (なんごくたいへいき) von 直木 三十五 (なおきさんじゅうご) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 493.291 Zeichen · 991 Bildschirme
町奉行同道にて参れ」
八郎太は、怒りに顫えて、いい終ると、自分を押えて冷笑した。
八郎太の冷笑へ、四ツ本も、蒼白な顔の脣に、微笑をのせた。
「成る程――」
暫く、こういったまま、黙っていてから
「この処分は、その方へではない。小太郎の不届に対して――」
「小太郎が、どこで、不届をした」
「岡田小藤次の家へ土足のまま乱入し、弟子を傷つけたのは、不届でないか? それとも、知らんとでも申すか?」
「倅から聞いた。不届千万じゃ」
「よって――」
「だ、黙れっ。いよいよもって奇怪至極。浪人者の倅の働いた狼藉を、何故、島津家からわざわざ取調べに参った? それとも、南北町奉行所から、貴公に立会えとの御通知でもあって参ったのか? 当邸内なら、いざ知らず、既に浪人した小太郎が、町家での所業を、わざわざ以て、何が故に、島津家の横目付が出かけた。三田四国町の岡田小藤次ならば、お由羅の方の兄であろう。主君の愛妾の兄の家ゆえに、町奉行の職権を犯してまでも、処置をしに参ったか? 目付とは、何んじゃ。人の不正を見て、これを正すのが役でないか? その目付が、自ら、法を枉げて、軽々しくも、辻番所へ出張するなど、近頃以て、奇怪千万。