Japanische Klassiker mit Furigana
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なんごくたいへいき
南国太平記
直木 三十五
Lesen Sie 南国太平記 (なんごくたいへいき) von 直木 三十五 (なおきさんじゅうご) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 493.291 Zeichen · 991 Bildschirme
子は父のために痩す、という言葉があるが、斉彬公は、大殿のために、何うしてその非を匿そうかと努められるであろう。それに、奸人を処分せよ、などと、大殿の非を再び天下に晒し、斉彬公の不孝を天下に示し――それで、斉彬公の意にかなう家来か――」
「西郷、行こう」
と、有村が云った。西郷は、黙っていた。
「斉彬公に、建白書などと、釈迦に説法だとは思わんか。筆がちぢんで書けぬことはないか? 俺は、ただ、斉彬公のお意に、これ従うという方だ。俺達の考えること、することは、公にとって、百も御承知のことで、俺は、ただ、動かずして命を待つ、ということにしておる。俺達のすることは、ただ、俺達虫けらの虫休めで、決して、公のお為になることではない」
「俺はな、見ん恋をしている。殿に、早う逢いとうて、それは、拙い恋文だのう。そんなものでも書かんと、気がすまん。大久保、では、何うしたなら、斉彬公のお気に入るか教えてくれるか。お前のように、俺は、じっとしてはおられんからの」
「産業立国」
「ああ、それか?――それもいい、然し、斉彬公のお志は、天下にもあるからのう。産業立国だけでもない。それは、基礎だが――大久保の好きなことだが、それだけでもない」