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Japanische Klassiker mit Furigana

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なんごくたいへいき

南国太平記

直木 三十五

Lesen Sie 南国太平記 (なんごくたいへいき) von 直木 三十五 (なおきさんじゅうご) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 493.291 Zeichen · 991 Bildschirme

Aozora Bunko

「俺は、一足先に、お暇する」

と、云って、立った者がいた。人々が見ると、伊牟田恭平であった。

「俺は、脱藩して、途中に待受けて、お由羅を討つつもりだ」

静かな言葉であった。

人々は、暫く、恭平の顔を、じっと、眺めたままで、黙っていたが、有村が

「俺も、そう考えている」

と、いった。

「それがいい」

と、人々が叫んだ。

「俺も行こう」

一人の若者が、黒い刀をとって、立上って叫んだ。

「厭だ」

恭平が、睨みつけて

「俺は一人でやるんだ。束になって、やりたい奴は、同志を集めてやるがいい」

大山綱良が

「何をいう、伊牟田」

「吉之助が何んだ。吉之助が、来んで、事を挙げられんなら、吉之助が死んだら、何うするのだ。俺は、俺一人でやる。お先に、御免蒙る」

「有村、西郷は、何うした? 伊牟田、待って、話を聞いてからでも、遅くはない。濫りに、結束を破ると、俺が、捨てておかんぞ。坐れ」

大山が叫んだ。

「大久保が、丁度来よって、例の産業立国論を――忘れていた、忘れていた」

俊斎は、高い声を出して

「斉彬公の御世嗣は、決定したらしい。大殿の御出府も、このことのためらしいが――」

「誰に聞いた?」