Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

ja-reading.com

Lesen Sie japanische Klassiker online mit Furigana. Filtern Sie nach JLPT-Niveau, tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung und übersetzen Sie einen Satz.

なんごくたいへいき

南国太平記

直木 三十五

Lesen Sie 南国太平記 (なんごくたいへいき) von 直木 三十五 (なおきさんじゅうご) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 493.291 Zeichen · 991 Bildschirme

Aozora Bunko

と、云って、三人の方を見た。深雪が、兄の顔を見て、すぐ、俯向いた。

「若旦那あ、これからじゃあ、ござんせんか。富士春んとこの浪人衆でさえ、三田の御屋敷へこもって、一騒ぎ持ちゃげようという時節に、あんた、一文、二文の利がすりとるなるんざあ、南玉、いささか不服でげすな」

「南玉、世の中は、まだまだ変りそうだ」

「いくら変ったって、お侍は、お侍、巾着切が、二八うどんになるような――」

「いいや、そうではない。益満の企ても、国許の方々の企ても、調所の利殖しておいた金子があればこそじゃ。斉彬公は強兵よりも、富国の策を、根本の大事とされたが、如何にも尤もじゃ。わしは、牧を討つのにかかって、何一つ、君にお報いできなかったが、同志の行動を見ると、ただ金子を使うばかりじゃ。せめて、わし一人でも、他人のせぬ、同志の卑しむ、金儲けをしようとおもう。そして、後ろ楯となろう。きっと、亡君は、お喜びになるにちがいない。又、世の中を見ると、のう、庄吉、武家は、徒らに、空威張りのみで、金子の前に、頭を下げぬ者が、幾人おる」

「そうでござんすとも――」

「調所のやった密貿易を、わしは、学ぼうと思う。