Japanische Klassiker mit Furigana
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らんとうばのてんにょ
卵塔場の天女
泉 鏡花
Lesen Sie 卵塔場の天女 (らんとうばのてんにょ) von 泉 鏡花 (いずみきょうか) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 47.251 Zeichen · 94 Bildschirme
八が心ばかりの七夕の竹に、短冊を結んだのには驚いた。その頃年紀わずかに十七八で、しかも既に二人の子の母であったのだという。
私は、早くその人を見たいと思った。誰も、この霜月の寒さに裸体になるものはない――見たいというのにいささかも遠慮はあるまい。
「御存じの不性ものだから、時々のたよりをするでもなし、先方も同然です。今度こちらへ来たのだって、前もって知らせてはないんですから、構いはしないようなものの、血は遠くってもたった一人の身寄だし……家は多人数で、他のものはどう思おうとも、従姉だけは、故郷へ帰れば、きっとその家で草鞋を脱ぐものと信じていてくれるんです。
そこで、御飯前にちょっと顔を見せて来たいんです、が、このまま寛いで少しの間待っていて下されば結構だし、御一所に願えればなお結構、第一汽車で国境の峠を抜けた時、これからが故郷ですと云うと、先生は何と言いました。あの大潟と海とが空に浮いて、目一杯に田畑の展けた果に、人家十万余のあるのを視て、(これは驚いた……かねて山また山の中と聞いたから、崖にごつごつと石を載せた屋根が累なっているのかと思ったら、割合に広い。