Japanische Klassiker mit Furigana
ja-reading.com
Lesen Sie japanische Klassiker online mit Furigana. Filtern Sie nach JLPT-Niveau, tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung und übersetzen Sie einen Satz.
きょうふのきせつ
叢書名著の復興1 恐怖の季節
三好 十郎
Lesen Sie 叢書名著の復興1 恐怖の季節 (きょうふのきせつ) von 三好 十郎 (みよしじゅうろう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 257.544 Zeichen · 508 Bildschirme
どっちせ、ここは早く立退かなきゃ……屋敷から人でもくるとまた面倒だよ。
仙太 (まだ棒のように立ったまま)ウム……。
お蔦 どうかしたのかえ、ボンヤリしてさ? ……こんなこと、もう、まっぴら。……どうしたのさ、仙さん?
仙太 (頭をブルブルと振って)その辺に水でもねえか? のどが乾いてならねえ。
お蔦 困ったねえ、水といったって……。(見廻して吉村の飲んでいた酒の入っている徳利を見て、拾う)妙だねえ、あの騒ぎに、ひっくり返りもしないでいる。……ああ、まだ少しあるようだ。あいよ。
仙太 (徳利の口からじかにゴクゴク音を立てて飲む)ム、ム。
お蔦 ……さ、行きましょうよ。
仙太 ……親方あ、うまく逃げおうせてくれたかな。……少し斬ったか。
お蔦 甚伍左とかの爺さん? だってお前、お前斬る積りじゃなかったのかえ?
仙太 ふん……。(徳利をポンと捨てる)
お蔦 第一あの爺さん、お前、前々から知っている人かえ?
仙太 知っている段じゃねえや。
お蔦 それをまた何だって斬るの殺すのと……?
仙太 それをいうな。(坐る)
お蔦 どうしたんだよう! いうまい、聞いて見ても私なんぞには解りゃしない。