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Japanische Klassiker mit Furigana

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きょうふのきせつ

叢書名著の復興1 恐怖の季節

三好 十郎

Lesen Sie 叢書名著の復興1 恐怖の季節 (きょうふのきせつ) von 三好 十郎 (みよしじゅうろう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 257.544 Zeichen · 508 Bildschirme

Aozora Bunko

湊へ来い。笠間へは廻るな。道は山を突っ切れ。……そうだ、利あらずして逃げる。しかしながら湊への道は、天下へ通ずる道だぞ。忘れるな。必ず後から来いよ。いいな? 造作にあつかって腹ごしらえもできた。田沼の兵を斬りながら行くのだ。来いよ、仙太郎! さらばだ。……(戸口の方へ)一剣、天下を行く……(ドシドシ歩いて戸外へ消える)

(まだクスンクスン泣いている滝三。知らぬ顔をして三味を弾くお蔦。下を向いてそれを聞いている仙太郎……)

※(歌記号、1-3-28)誓いしことも有明の、月の桂の男気は、定めかねたる秋の空

だまされたさの真実に、見下ろされたる櫓下」

お蔦 (三味線と唄をフッツリ止める)……天下を俺一人で背負っているといった顔だ。ふん、あたしあキツイきらいさ。……おやおや糸も切れたそうな。(三味線を放り出す)滝ちゃん、泣くんじゃないよ。その小父さんは気がふれているんだから。(滝三の傍に行って顔を覗き込んだりして、あやす)……お士なんていうものの気は知れない。……と言いたいが、それは昔のこと、あの手合いにゃ自分自分の功名や手柄だけしかありはしない。そうじゃないか、仙さん。