Japanische Klassiker mit Furigana
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きょうふのきせつ
叢書名著の復興1 恐怖の季節
三好 十郎
Lesen Sie 叢書名著の復興1 恐怖の季節 (きょうふのきせつ) von 三好 十郎 (みよしじゅうろう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 257.544 Zeichen · 508 Bildschirme
……あたしも江戸にいる間は、訳もわからないくせにいい気になって、勤王芸者だなんていわれちゃ江戸っ子から憎がられて得意になったもんだ。フン、芸者だって? そうかと思うと講武所芸者がいるわな。みんな身過ぎ世過ぎの方便でなきゃあ見えさ。一皮ぬげばみんなオレガだ。中でも士がオレガの骨頂。だからすぐに内輪喧嘩。他人のエサを横取りしたいのだ。お前さんは、吉村さんをなにし、この家の親父さんをやったけれど、それだとてやっぱり……。
仙太 お蔦、それをまた……。(続けて言おうとするが止してしまって、ゴロリと仰向けて寝転んでしまう)
(間)
お蔦 ここでいわれては困るというのかえ。お嬢さんは段六さんと子供衆と一緒に田の草取りだ、聞いちゃいないから安心おし。……ふん、面白くもありゃしない。
仙太 ……面白くなけりゃ江戸へ帰りな。
お蔦 すぐ、そうだ。そりゃ、あたしゃお前から、ついて来いともいわれないのに、デレリとしてこんな常陸くんだりまでついて来た。うるさいことだろうよ。……お前さんはお妙さんてえ人に惚れているのだ。
仙太 ……。(寝ている手がビクリとして、何か言うかと思うと黙っている)