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Japanische Klassiker mit Furigana

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きょうふのきせつ

叢書名著の復興1 恐怖の季節

三好 十郎

Lesen Sie 叢書名著の復興1 恐怖の季節 (きょうふのきせつ) von 三好 十郎 (みよしじゅうろう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 257.544 Zeichen · 508 Bildschirme

Aozora Bunko

水木 ……加多、これを食え。

加多 食いたくない。

水木 嘘をつけ、そんな筈が。(ムシャムシャ噛む)ああ、うまい。……フフフフ、残念ながら、うまい。さあ……。

加多 ……拙者の隊では、士分以下の者などもう二日間、雪以外の物を咽喉に通していない。たとえ生芋でも一人では食えません。そちらで食べて下さい。

水木 またいう。それでは身体がもたんぞ。

加多 全身が妙にカッカと熱を持って食気がないのです。

水木 そうか。……いや、明日あたり新保辺から医者が来よう。だが……(ムシャムシャやりながら、右手奥の方をすかして見る)どうしたのか、馬鹿におそい。たしかに伝えたのか?

加多 それは。伝えた筈。

水木 弾きずを負っているそうなが、腕は立つそうだな?

加多 ……さよう。

水木 おお、あれがそうらしい。(と右奥下方を眺める。やがて、抜刀に素振りをくれる。その間もガツガツと芋はかんでいる)

(間)

加多 ……どうしても、斬らねばいけませんか?

水木 また、それをいうのか?

加多 いまさらになって余りにムゴイ気がするからです。……余人は知らず拙者などは士分以外の者もズッと同等の同志として来た。