Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

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Lesen Sie japanische Klassiker online mit Furigana. Filtern Sie nach JLPT-Niveau, tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung und übersetzen Sie einen Satz.

こきんしゅうまきのご

古今集巻之五

山本 周五郎

Lesen Sie 古今集巻之五 (こきんしゅうまきのご) von 山本 周五郎 (やまもとしゅうごろう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 21.482 Zeichen · 43 Bildschirme

Aozora Bunko

五

三月以来、亡き杉江どのについて、私はできる限りのことをしらべた。それを永井に書き送ろうと思っていたところだが、汲田と相談してからのことにするつもりである。

五

「お酔いになったのね」と云って、妓が顔の触れあうほど覗きこんだ、「苦しいんですか」

「暑い」と主計は眉をしかめた、「暑くってしようがない、もっとはなれてくれ」

「膝枕をしていらっしゃるのよ」

「いいからはなれてくれ」

「おちよさん、枕をちょうだい」とその妓が女中に云った、「ああいいわ、これでいいでしょ、なあさま」

妓は脇息を横にし、ふところ紙を当てて、主計に枕をさせた。その妓は若くて、名は小光というのだ。主計は眼をあげてお袖という年増を見、どうしたんだと云った。お袖は持っていた盃を、そっと膳の上に置いた。

「その人にひかされて、ちょうど八年いっしょにくらしました」とお袖は話を続けた、「ところは云えませんが、しょうばいは木綿問屋で、奉公人も六人くらい使ってたでしょう、かなり繁昌するお店でしたわ」

「そうじゃない」と主計がもの憂げに遮った、「男ができてどうとかという話だ」

「男ですって」

「男ができて、それといっしょになるために苦労したんじゃないのか」