Japanische Klassiker mit Furigana
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こくをみる
古句を観る
柴田 宵曲
Lesen Sie 古句を観る (こくをみる) von 柴田 宵曲 (しばたしょうきょく) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 166.028 Zeichen · 333 Bildschirme
の一語は何としても俗臭を免れない。元禄のたゝ女に至ると、寝入った子を主とせず、寝入らせた姥を主役にして、その姥が蛍を放つことになっている。これには草もなければ蚊帳もない。「ねいらせて」及「いなする」という言葉に厭味はあるが、「子寝ねて蛍を放つ」ということから見れば、この句が一番近いようである。こういう種類の句は、何時誰が作ったにしても、所詮俗を脱却し得ぬものであろう。ただこの趣向においてもまた、元禄の句が最も自然に近いとすれば、他の方面の事は推察に難くない。
すてゝある石臼薄し桐の華 鶴声
農家の庭などの有様かと思う。桐の花の咲いているほとりに、使わない石臼が捨ててある。単に石臼が捨ててあるだけで満足せず、その石臼の薄いことを見遁さなかったのは、この句のやや平凡を免れ得る所以であろう。
元禄時代に「すててんぶし」と称する唄がはやったことは、人の知るところであり、其角の『焦尾琴』には「棄字ノ吟」の題下に「すてゝある」の語を詠み込んだ句十七を列記してある。この鶴声の句は、それを引合に出すにも及ぶまいかと思うが、時代が同じだから、いささか念を入れて置くことにする。