Japanische Klassiker mit Furigana
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こくをみる
古句を観る
柴田 宵曲
Lesen Sie 古句を観る (こくをみる) von 柴田 宵曲 (しばたしょうきょく) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 166.028 Zeichen · 333 Bildschirme
この句と殆ど同じところを覘ったものに、「手枕や月は布目の蚊屋の中 智月」というのがある。「手枕」と「裸身」ということ、「月は布目の蚊屋の中」といい「蚊屋の布目の月夜かな」という表現の上にも、男女の相違は現れているが、時代は智月の方が先んじている。こういう趣が偶合するのは怪しむに足らぬとしても、布目の月ということに対する先鞭の功は、智月に帰せなければなるまいと思う。
おちくぼのさうしめでたや土用干 桃先
土用干の本の中に『落窪物語』があったというだけでは、元禄の句としても単純に過ぎるが、この句には「おちくぼのさうし、大伯母妙貞の娵入道具の一つとかや」という前書がついている。前書と相俟ってこの句を見れば、一概に単純といい去るわけには行かない。
ここに『落窪物語』の草子がある。その本は大伯母に当る妙貞という婦人が、嫁入の時に持って来たものであるという。妙貞は剃髪後の名であろうが、まだ存生であるのか、没後の話か、この句だけではよくわからない。いずれにしても大伯母である人が嫁入したのだというのだから、随分古い話である。作者は土用干の中にこの書を見出して、そういう由来を思い浮べ、今更の如く過ぎ去った歳月を考える。