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Japanische Klassiker mit Furigana

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こくをみる

古句を観る

柴田 宵曲

Lesen Sie 古句を観る (こくをみる) von 柴田 宵曲 (しばたしょうきょく) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 166.028 Zeichen · 333 Bildschirme

Aozora Bunko

作者は御簾の外にあって、両の耳に二つの声を収めるとすれば、その辺の心配はないわけである。

網打やとればものいふ五月闇    雪芝

舟か陸かわからぬが、とにかく投網を打っている男がある。ざぶんと打つ網の音が闇を破って聞えるが、人は黙々として打続けるらしく、五月の闇は濃くその姿をつつんでいる。ただ若干の獲物があった時だけ、「しめた」とか「今度は捕れた」とかいうのであろう。何も捕れなければ、黙りこくったまま、またざぶんと投網を打つのである。

独り言か、誰か側にいるのか、それはわからぬ。何か捕れればその結果としてものをいい、獲物がなければ黙って網打つ動作を繰返しつつある。網の間に時々閃く銀鱗は、この場合さのみ問題でない。一句の中心をなすものは、闇中に動く黒い男の影だけである。「とればものいふ」の語は、後の太祇の句などに見るような使い方で、頗る働いているのみならず、これによって周囲の闇を一層深からしめている。他の如何なるものを持って来ても、この七字以上の妙を発揮出来そうもない。異色ある句というべきであろう。

みじか夜を皆風呂敷に鼾かな    除風

「浪花より船にのりて明石にわたる乗合あまたにて」