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Japanische Klassiker mit Furigana

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こくをみる

古句を観る

柴田 宵曲

Lesen Sie 古句を観る (こくをみる) von 柴田 宵曲 (しばたしょうきょく) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 166.028 Zeichen · 333 Bildschirme

Aozora Bunko

という前書がついている。そういう船中の様子を句にしたのである。

混雑した船の中で、ともかくも眠ろうとする。「風呂敷に」という言葉が多少不明瞭であるが、風呂敷を顔に当てて眠るか、風呂敷包を枕にするか、眠るに際して風呂敷を用いるという意味らしい。風呂敷包とすれば、やはり包の字が必要であろうから、ここは風呂敷を被って寝ると見た方がいいかも知れぬ。風呂敷に隠れた顔から鼾の声が聞えるなどは、短夜にふさわしい趣であろう。

現代の夜汽車の中でも、往々これに似た光景に逢著することがある。昔の船は今の汽車ほど仕切がないから、「皆」という言葉を用いるのに都合がいいように思う。

世は広し十畳釣の蚊屋の月    怒風

この上五字は今の人の気に入らぬかも知れない。しかし作者の主眼はむしろここにあるのであろう。

世の観じようはいろいろある。人間の真に所有し得る面積は、坐って半畳、寝て一畳に過ぎぬという説を聞かされたことがあったが、そういう見方からすれば、十畳釣の蚊帳も大分広いことになる。いわんやそこに月がさして、のびのびと手足を伸して寝られる以上、「左右広ければさはらず」の感あることはいうまでもない。