Japanische Klassiker mit Furigana
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こくをみる
古句を観る
柴田 宵曲
Lesen Sie 古句を観る (こくをみる) von 柴田 宵曲 (しばたしょうきょく) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 166.028 Zeichen · 333 Bildschirme
だからなるべく早く洗い落す必要がある。この句は「滝」という字を用いてはあるが、勿論本物の滝ではない。夕立によって軒から滝のように水が流れ落ちる。その水の落ちるところに続飯板を置いて、洗い落そうというのである。
夕立の句としては慥に一風変った趣であり、俳人の観察の意外な辺に及んでいる一証にもなる。「白雨の滝」という言葉は少々無理だという人があるかも知れぬが、率直に読めばそのまま受取り得るように思う。
うちくらみ夕立すなり隣村 江橋
一天俄にかき曇って、今にも夕立が来そうになった。隣村の空は真黒な雲が垂れて、もう降っているらしい。それを「夕立すなり」といったのである。
自分は此方にいて隣村の空を望んでいるのだから、「夕立すらし」という風な言葉を用いるべきところかも知れぬが、それでは調子が弱くなって、隣村まで迫った夕立の勢は現れない。ここはどうしても、「夕立すなり」と現在の景にしなければならぬ。
「おほひえやをひえの雲のめぐり来て夕立すなり粟津野の原」という真淵の歌は題詠であろうが、「おほひえやをひえの雲のめぐり来て」という調子がなだらかなため、夕立らしい勢が浮んで来ない。