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Japanische Klassiker mit Furigana

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こくをみる

古句を観る

柴田 宵曲

Lesen Sie 古句を観る (こくをみる) von 柴田 宵曲 (しばたしょうきょく) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 166.028 Zeichen · 333 Bildschirme

Aozora Bunko

元日やずいと延たる木々の枝    芙雀

ただ眼前の景色である。上天気の元日であろう。しずかな空へ木々の枝が手をさし出すように、ずっとのびている。別に元日らしいこともない景色のようであるが、すくよかにのびた木々の枝の感じと、希望の多い年頭の気分との間には、何らか繁るものがあるように思われる。

昔の元日のことだから、冬の中にある今の正月と違って、一陽来復の気が行渡っており、木々の枝の伸び方にも著しく目に立つものがあるかも知れぬ。しかし「ずいと延たる」は元日になって俄に延びたのではない。已に伸びた枝に目をとめたのである。その伸びた枝に或よろこびを感ずるのは、元日の気分が然らしめたものであるにしても、作者は特にそれを強調しようとしていない。そこに元禄の句らしい自然の趣がある。

版で刷ったような、おめでたい普通の元日の句より、こうした句に真のめでたさはあるともいい得るであろう。

青竹の神々しさよえ方棚    遅望

恵方というものは毎年干支によって異る。その方に向って高く棚を張り、葦索を飾り、松竹を立て、供物並に燈火を献じてこれを祭るのを年徳棚といい、また恵方棚ともいうと歳時記に書いてある。