Japanische Klassiker mit Furigana
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こくをみる
古句を観る
柴田 宵曲
Lesen Sie 古句を観る (こくをみる) von 柴田 宵曲 (しばたしょうきょく) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 166.028 Zeichen · 333 Bildschirme
寝ぼけた※(「奚+隹」、第3水準1-93-66)の声にしても格別のことはない。雉子の声は鋭いと同時に、どことなく尋常ならざるものがある。雉子を啼かしむる何者かのあることを想像させる。「何に驚く」の語の生れる所以であろう。
つむ本の木口ぞ古き秋の暮 旦藁
「木口」と書いてあるけれども、これは「小口」の意であろうと思う。座右に積んだ本の小口が悉く古びている。作者は秋の暮に当って、その古い小口にしみじみと目をとめたのである。
書冊を詠じた句の少からぬ中にあって、書物の小口に注目したものは、この句の外に「待春や机にそろふ書の小口 浪化」しか今記憶にない。きちんと揃えた書の小口に春を待つよろこびを感じ、積み重ねた書の小口の古びに秋の暮の寂しみを感ずる。いずれも俳諧の微妙な観察であるが、平日書物に親しむ者でなければ、容易にこの種の趣は捉え得ぬであろう。但この両句を比較すると、趣においては浪化の方がまさっているかと思われる。
猫の子もそだちかねてや朝寒し 元灌
春から夏へかけて生れた猫の子は、造作なく育つようだけれども、秋口になってからのは、次第に冷気が加わるためであろう、どうも育ちにくいようである。