Japanische Klassiker mit Furigana
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こくをみる
古句を観る
柴田 宵曲
Lesen Sie 古句を観る (こくをみる) von 柴田 宵曲 (しばたしょうきょく) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 166.028 Zeichen · 333 Bildschirme
冬
莟の出来ただけを悉く花にし、その花も千切ったりせずに、皆実になるに任せて置いて、蔓ごと引たぐるという意味であろう。平凡なる駄朝顔である。
これと同様なことは、人生の各方面において認められる。教育方針などということも、畢竟この朝顔に臨む態度と似たものかも知れぬ。秀才を産み、貴重な花を作るのも固より結構であるが、花の咲くに任せ、実のなるに任す態度には、自らなる気安さがある。そこに安心の地を見出すのは、あるいはわれわれに与えられた使命であろう。
冬
水鳥のかたまりかぬる時雨かな 良長
時雨の降る中に浮んだ水鳥が、一団となりそうに見えながら、かたまりきらずにいる。かたまるべくしてかたまらぬ様子を「かたまりかぬる」といったのであろう。時間は必ずしも限定するには当らぬが、何となく寂しい夕方の景色を想像せしめる。
水鳥は時として岸の上などに群れていることもある。この句は岸の上としても解釈出来ぬことはないけれども、「かたまりかぬる」という語勢から考えると、やはり水上に浮びながら、かたまりあえぬもののような気がする。
霜しろく荷ひつれけり肴ふご 鶴声
肴売が荷う魚畚の上に霜が白く置いているというだけの句であるが、「荷ひつれけり」