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Japanische Klassiker mit Furigana

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こくをみる

古句を観る

柴田 宵曲

Lesen Sie 古句を観る (こくをみる) von 柴田 宵曲 (しばたしょうきょく) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 166.028 Zeichen · 333 Bildschirme

Aozora Bunko

という句を作った。多分猫から連想したのであろうが、この虎の句にしろ、猫の句にしろ、一句の主眼というべきものは、睡っていても耳が動くという事実の興味にあるので、陽炎なり落花なりは背景として趣を添えているに過ぎない。が、同時にこの背景によって、その事実が麗な春の中に浮んで来ることは、俳句の特色として多言を要せぬであろう。

ひよどりの虻とりに来るさくらかな    細石

芭蕉に「花にあそぶ虻な食ひそ友雀」という句がある。材料は大体同じであるが、この句はそういう主観を加えずに、花に遊ぶ虻を鵯が取りに来る、という眼前の事実をそのまま叙したものである。

昆虫学者の書いたものを見ると、虫の多く集る花の上は即ち強食弱肉の小世界で、蜜を吸う以外に何の用意もない蝶や虻などは、しばしば悲惨な運命に陥るという。季節は違うけれども、蟷螂なども花のほとりに身を潜めて、得意の斧を揮うものらしい。その点は人の多く集るところに犯罪者が入り込み、それをつけ狙う探偵もまたここに集る、というのとほぼ傾向を同じゅうするようである。荘子の言を借用すれば「一蝉方に美蔭を得て而して其身を忘れ、蟷螂翳を執りて而して之を搏たんとし、得るを見て而して其形を忘れ、異鵲従つて而して之を利し、利を得て而して其真を忘る」