Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

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うもんとりものちょう

右門捕物帖(二)

佐々木 味津三

Lesen Sie 右門捕物帖(二) (うもんとりものちょう) von 佐々木 味津三 (ささきみつぞう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 221.941 Zeichen · 435 Bildschirme

Aozora Bunko

「これなる封印は、先ほど立ち会ったとき破ったのじゃな」

「さようでござります」

「大学殿のおことばじゃと、中身を改めるまでは、封印に少しも異状がなかったとのことじゃが、たしかにそのとおりじゃったのか」

「なんの異状もござりませんだからこそ、安心してお改めを願うたのでござります」

「預かったのはいつじゃった」

「つい二十日ほどまえでござります」

「その節はじゅうぶん中身を改めて、預かったのじゃな」

「ご念までもござりませぬ」

「どういう品か、存じて預かりおったか」

「ご名家の北村様がお持参の品でござりますゆえ、いずれは名ある品と存じまして、べつに詳しいことをお尋ねもしませいで預かりましてござります」

「では、これなる倉じゃが、ここへいつもなんぴとが出はいりいたすか。小僧どもが出入りするか」

「いいえ。この倉は、ご覧のとおりお金めの品ばかりでござりますゆえ、てまえ一人のほかは出入りいたしませぬ」

「でも、倉の戸はいつもあいているようではないか」

「あのとおりてまえの帳場が入り口にござりますゆえ、よし戸はあいておりましょうと、他の者の出入りはできませぬ」

「帳場にいないときはなんとするか」