Japanische Klassiker mit Furigana
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うもんとりものちょう
右門捕物帖(二)
佐々木 味津三
Lesen Sie 右門捕物帖(二) (うもんとりものちょう) von 佐々木 味津三 (ささきみつぞう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 221.941 Zeichen · 435 Bildschirme
それも尋常一様の新しさではなく、のりのしめりぐあい、紙のかわきぐあいなぞから推しはかってみると、つい一、二刻まえあたりに張り替えたらしいような点が見うけられましたものでしたから、早くも右門の特別仕立ての明知が、ピカピカとさえ渡ったもののごとくでありました。いや、同時にもうその盗難品の隠匿場所も、どうしてそれを完全に看破したらいいか、その方法も、すでにいっさいのくふうがついたもののごとく、突然にやりと笑っていたようでしたが、はじめからこの家を目ざして来たというのに、ぽつりと妙なことをいいました。
「失礼失礼。ついお隣とまちがえて、とんだ無作法をつかまつった。あしからずごめん――」
いうと、そのまま表へ出ていってしまいました……そろそろ右門流が始まったなと、伝六が次の行動を待っていると、果然右門が奇怪至極な命令を発しました。
「一二三の合い図をするから、きさまもいっしょに、この家の前で、お隣が火事だと大声で叫べ!」
「だって、火事でもねえのに、そんな人騒がせのことを叫んだら、のされちまいますぜ」
「八丁堀の右門様がどなれとお命じになってるんだ。――いいか、そら、一二三!」