Japanische Klassiker mit Furigana
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うもんとりものちょう
右門捕物帖(二)
佐々木 味津三
Lesen Sie 右門捕物帖(二) (うもんとりものちょう) von 佐々木 味津三 (ささきみつぞう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 221.941 Zeichen · 435 Bildschirme
うと、このもっぱらうるさいやつが、町方警固の衆の一人としてお供うちに加わっていた以上、たちまち自慢の鳴り音をあげたのは当然なことです。
「なんでえ! なんでえ! だからおいら、てんとうさまとさいころばかりは、わがまますぎて気に入らねえんだ。せっかく寒い中を夜中起きして、きょうばかりはおいらもお将軍さまになったつもりでいようと楽しみにしていたのに、なにも今が今になって義理も人情もわきまえねえまねしなくったっていいでしょう! ね! だんな! 違いますかい! 雪までなにも降らせなくたっていいでしょう! ね! だんな! 違いますかい! あっしのいうことは、理屈が通っちゃおりませんかい!」
「頭が高い! 控えろッ」
「え?」
「あのお姿がわからぬか! 頭が高いッ。控えろッ」
鳴りだそうとした出鼻を、やにわに頭が高いとしかりつけられたので、なにごとならんかとちぢこまりながら、おそるおそる伺うと、頭の高かったのも道理、こちらへ急ぎ足でお近づきになってきたのは、だれならぬ名宰相伊豆守です。
「ちこう! ちこう!」
しかも、あわただしげに目顔で名人をお招きなさったものでしたから、すわ大事出来とばかり、いろめきたちながら聞き耳立てていると、だが、伊豆守のわざわざお運びになったのは、名人に用があったのではなく、善光寺辰へのご用なのでし