Japanische Klassiker mit Furigana
ja-reading.com
Lesen Sie japanische Klassiker online mit Furigana. Filtern Sie nach JLPT-Niveau, tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung und übersetzen Sie einen Satz.
うもんとりものちょう
右門捕物帖(二)
佐々木 味津三
Lesen Sie 右門捕物帖(二) (うもんとりものちょう) von 佐々木 味津三 (ささきみつぞう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 221.941 Zeichen · 435 Bildschirme
恩顧の隠密古橋専介のむくろに並べて、善光寺辰こと辰九郎のなきがらをもいっしょに、お屋敷内の藩士たまりべやに安置しながら、香煙縷々としてたなびく間に、いまし、おみずからご焼香あそばさっていられるところでした。
「御前!」
「おお! 首尾はどうじゃ!」
「もとより――」
「上首尾じゃと申すか!」
「はっ。下手人はやはり生駒家がお取りつぶしになるまで禄をはんでいたやつにござりまするぞ」
「では、新しゅう浪人となった者じゃな!」
「御意にござります。生駒家お取りつぶしとともに、浪人となったはずにござります。それゆえ――」
「なんじゃ! 余になんぞ力を貸せと申すか」
「はっ。てまえ一人にてぜひにも捜せとのご諚でござりますれば、少しく日にちはかかりましょうとも、必ずともに潜伏先突きとめてお目にかけまするが、古橋どのはもとよりのこと、辰九郎ことも御前にはご縁故のものにござりますゆえ、できますことなら――」
「わかった! わかった! 力を貸す段ではないが、余に何をせよというのじゃ」
「下手人はこのごろ新しく浪人になった者でござりましょうとも、浪人とことが決まりますれば、御前の、あの――あとはご賢察願わしゅう存じます」