Japanische Klassiker mit Furigana
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こどものかなしみ
号外・少年の悲哀 他六篇
国木田 独歩
Lesen Sie 号外・少年の悲哀 他六篇 (こどものかなしみ) von 国木田 独歩 (くにきだどっぽ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 28.584 Zeichen · 59 Bildschirme
僕はこの時、少年ごころにも言い知られぬ悲哀を感じた。
たちまち小舟を飛ばして近づいて来た者がある、徳二郎であった。
「酒を持って来た!」と徳は大声で二三間先から言った。
「うれしいのねえ、今、坊様に弟のことを話して泣いていたの」と女の言ううち、徳二郎の小舟はそばに来た。
「ハッハッヽヽヽヽおおかたそんなことだろうと酒を持って来たのだ、飲みな飲みな、わしが歌ってやる!」と徳二郎はすでに酔っているらしい。女は徳二郎の渡した大コップに、なみなみと酒をついで息もつかずに飲んだ。
「も一ツ」と今度は徳二郎がついでやったのを、女はまたもや一息に飲み干して、月に向かって酒気をほっと吐いた。
「サアそれでよい、これからわしが歌って聞かせる。」
「イイエ徳さん、わたしは思い切って泣きたい、ここならだれも見ていないし、聞こえもしないから泣かしてくださいな、思い切って泣かしてくださいな。」
「ハッハッヽヽヽヽそんなら泣きナ、坊様と二人で聞くから」と徳二郎は僕を見て笑った。
女は突っ伏して大泣きに泣いた、さすがに声は立て得ないから背を波打たして苦しそうであった。徳二郎は急にまじめな顔をしてこのありさまを見ていたが、たちまち顔をそむけ、山のほうを見て黙っている、僕はしばらくして、