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Japanische Klassiker mit Furigana

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よしわらしんわ

吉原新話

泉 鏡花

Lesen Sie 吉原新話 (よしわらしんわ) von 泉 鏡花 (いずみきょうか) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 37.157 Zeichen · 75 Bildschirme

Aozora Bunko

田舎を打棄って、こんな処へ来て暮そうって人なんだから、人は好いけれども商売は立行かないで、照吉さんには、あの、重荷に小附とかですってさ。ですから、お金子でも何でも、皆姉さんがして、それでも楽みにしているんでしょう。

そうした処が、この二三年、その弟さんが、大変に弱くなったの。困るわねえ。――試験が済めばもう卒業するのに、一昨年も去年もそうなのよ、今年もやっぱり。続いて三年病気をしたの。それもあの、随分大煩いですわ、いつでも、どっと寝るんでしょう。

去年の時はもう危ないって、電報が来たもんですから、姉さんが無理をして京都へ行ったわ。

二年続けて、彼地で煩らったもんですから、今年の春休みには、是非お帰んなさいって、姉さんも云ってあげるし、自分でも京都の寒さが不可いんだって、久しぶりで帰ったんです。

水菓子屋の奥に居たもんですから、内へも来たわ。若旦那って才ちゃんが言うのよ。お父さんはね、お侍が浪人をしたのですって、――石橋際に居て、寺子屋をして、御新造さんの方は、裁縫を教えたんですっさ、才ちゃんなんかの若い時分、お弟子よ。

あとで、私立の小学校になって、内の梅次さんも、子供の内は上ってたんですさ。