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Japanische Klassiker mit Furigana

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よしわらしんわ

吉原新話

泉 鏡花

Lesen Sie 吉原新話 (よしわらしんわ) von 泉 鏡花 (いずみきょうか) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 37.157 Zeichen · 75 Bildschirme

Aozora Bunko

お母さんの方は、私だって知ってるわ。品の可い、背のすらりとした人よ。水菓子屋の御新造さんって、皆がそう言ったの。

ですもの、照吉さんは芸者だけれど、弟さんは若旦那だわね。

また煩いついたのよ、困るわねえ。

そして長いの、どっと床に就いてさ。皆、お気の毒だって、やっぱり今の、あの海老屋の寮で養生をして、同じ部屋だわ。まわり縁の突当りの、丸窓の付いた、池に向いた六畳よ。

照吉さんも家業があるでしょう、だもんですから、ちょいとの隙も、夜の目も寝ないで、附っ切りに看病して、それでもちっとも快くならずに、段々塩梅が悪くなって、花が散る頃だったわ、お医者様もね、もうね。」

と言う、ちっと切なそうな息づかい。

十二

お三輪は疲れて、そして遣瀬なさそうな声をして、

「才ちゃんを呼んで来ましょうか、私は上手に話せませんもの。」と言う、覚束ない娘の口から語る、照吉の身の上は、一層夜露に身に染みたのであった。

「可いよ、三輪ちゃんで沢山だ。お話し、お話し、」と雑貨店主、沢岡が激ました。

「ええ、もうちっとだわ。――あの……それでお医者様が手放したもんですから、照吉さんが一七日塩断して……最初からですもの、断つものも外に無いの。