Japanische Klassiker mit Furigana
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りんしょくしんのやど
吝嗇神の宿
Lesen Sie 吝嗇神の宿 (りんしょくしんのやど) von Sakaguchi Ango (坂口 安吾) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 8.082 Zeichen · 17 Bildschirme
パンパンぐらいキライなものはありやしない。私はね。良人の帰りを待ってジッと家の中でねているのが何より好きなんだよ。映画も見たくない、本もよみたくない、ゼイタク品もほしくない、何もしないで旦那サマをたよりにジッとねてくらすのが女のツトメと、浮気どころか、留守中は銭湯にだって行ったことがねえじゃないか。お前さんだって、私が浮気な女だとでも思ったら、あの野郎をウチへつれてくる筈がないじゃないか。私はお前さんのほかの男なんかデクノボーにしか見えやしないんだから」
「オメエは浮気じゃないけれども、チョイト遊ばせないかなんて男に袖をひかれたときには悪い気持はしないだろう」
「とても悪い気持がするんだよ。ムカムカッと吐き気を催すわよ。私しゃそんな浮気女とちがいますよ。でもねえ、お前さんがヤキモチをやいてくれると思うと、とても嬉しいと思うんだよ」
「そうか。オレがわるかった。どうも、淋しくッて、いけねえなあ。なんだか、ゾクゾクッと寒気がして、オレがたった一人ぼっちで青天井の野ッ原のマンマンナカへ放りだされたような気がして、たよりなくて仕様がねえや。オレはもう根こそぎ自信がありやしねえや。