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Japanische Klassiker mit Furigana

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よんじゅうはちにんめ

四十八人目

森田 草平

Lesen Sie 四十八人目 (よんじゅうはちにんめ) von 森田 草平 (もりたそうへい) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 56.183 Zeichen · 112 Bildschirme

Aozora Bunko

わたしは覚悟を極めました!」

「なに、覚悟を極めたとは?」と、小平太はうろたえ気味に聞き返した。

「はい、どうせあなたと別れては、誰一人たよるものもないわたしの身、後に残って、一人で生きて行こうとは思いませぬ。どうぞわたしを手に懸けておいて、潔よう敵討のお供をしてくださりませ」

こう言って、おしおは男の前へ身体を突きつけるようにした。

「さ、その刀で一思いに殺してくだされませ。それほどわたしの身を思うてくださるあなたのお手に懸って死ぬのは、わたしも本望でござんすわいな」

「ま、待て、待てと言ったら、少し待ってくれ!」と、小平太はすっかり周章ててしまった。「そういちがいに言われても、わしにはお前を手に懸けることはできそうもないわい」

「え、何と言わしゃんす? そんならわたしゆえに未練が出るから殺しに来たとおっしゃったは、ありゃお前本気ではござりませぬかえ」

「いいや、本気じゃ、本気には相違ないが、殺せと言われて、現在かわいい女房、それも肚に子さえ宿ったというものを、そうやみやみと手に懸けられるものでない。ううむ、待て、わしは一人で行くと覚悟をした! お前はどうか後に残って、気の毒じゃが、その子を育てて行ってくれ」