Japanische Klassiker mit Furigana
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そうせきしとわたし
回想 子規・漱石
高浜 虚子
Lesen Sie 回想 子規・漱石 (そうせきしとわたし) von 高浜 虚子 (たかはまきょし) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 115.187 Zeichen · 231 Bildschirme
「西洋に行くとそんなものが必要なのですか。」
「貴婦人と握手などする時には膏手では困りますからね。」
そんな会話をしたことを私は覚えている。またこの日私は西洋料理を食った時に、氏が指で鶏の骨をつまんで、それにしゃぶりつくのを見て、
「鶏はそんな風にして食っていいのですか。」と聞いたら、氏は、
「鶏は手で食っていいことになっていますよ。君のようにそうナイフやフォークでかちゃかちゃやったところで鶏の肉は容易に骨から離れやしない。」と言った。そこでこの日私は始めて、鶏を食うには指でつまんでいいことと、手の膏をとるのには白い粉をこすりつけることとを明かにして、この新洋行者の知識に敬意を表した。
それから氏は間もなく洋行をした。
五
漱石氏は香港から手紙を寄越した。それは明治三十三年九月のホトトギスに載って居る。
航海は無事に此処まで参り候えども下痢と船酔にて大閉口に候。昨今は大いに元気恢復。唐人と洋食と西洋の風呂と西洋の便所にて窮屈千万、一向面白からず、早く茶漬と蕎麦が食いたく候。(中略)熱くて閉口。二百十日には上海辺にて出逢い申候。
阿呆鳥熱き国にぞ参りたる