Japanische Klassiker mit Furigana
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もぐらとらくばん
土鼠と落盤
黒島 伝治
Lesen Sie 土鼠と落盤 (もぐらとらくばん) von 黒島 伝治 (くろしまでんじ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 17.823 Zeichen · 36 Bildschirme
「どうするんだ?」
「検査だ、鉱山監督局から厄介なやつがやって来やがった。こんなところを見られちゃ大変だよ。」
「だって、まだ、ここにゃ五人も仲間が、残っとるんだぞ!」
「なあに、どうせ、くたばってしまって生きとれゃせんのだから二日、三日掘り出すんがおくれたっていゝじやないか。」
六
鉱山監督局の技師には、危険な箇所や、支柱や柵をやってないところや、水が湧き出る部分は見せないようにつくろっているのだ。切れた捲綱を継ぎ合して七カ月も厚かましく使っていた。坑夫はケージに乗って昇降するたびに、ヒヤ/\せずにいられなかった。それは、いつ、ぷすりと継ぎ目がぬけるか分らないのだ。その捲綱が新しいやつに取りかえられていた。廃坑の入口は、塞がれた。横坑から分岐した竪坑や、斜坑には、あわてゝ丸太の柵を打ちつけた。置き場に困る程無茶苦茶に杉の支柱はケージでさげられてきた。支柱夫は落盤のありそうな箇所へその杉の丸太を逆にしてあてがった。
阿見は、ボロかくしに、坑内をかけずりまわっていた。
三本脚の松ツァンが八番坑から仕方なく皆について出て来ると、そこは直ちに、塀を持って来て坑道が途中から塞がれることになった。