Japanische Klassiker mit Furigana
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「だん」のかいたい
増補 美学的空間
中井 正一
Lesen Sie 増補 美学的空間 (「だん」のかいたい) von 中井 正一 (なかいまさかず) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 21.324 Zeichen · 44 Bildschirme
美は常に、何か賤しいものが宮殿にまぎれ込む夢のようなもの、シンデレラ姫のようなものとなった。
個人主義文化では、実はこれと正に反対となった。この地上的なものを作った天上のものとしての主体(subjectum)は崩れ去って、否、崩し去って、否、闘うことで読み違えて、主観(subject)なる意味を歴史的に新たに創造した。
天の下に地があって、地は卑しいものとして、天をあこがれていたものが、愕然たる覚醒をもって、地球が円いものだと云うことを発見した。天体の回転体系を測定し定めることが出来るのは、人間だけであり、しかも人間の主観の中の理性がそれを知ることが出来るのである。宇宙の中心は自分であり、機械的法則の宇宙よりも、それを測定出来る自分がはるかに尊厳であることを考えぬいたカントは、まさに思想のコペルニクス的転回をやってのけたのである。
これは大いなる発見であり、美の世界をもでんぐりかえした。彼は、自然よりも人間の自由がより高いものであり、美とは、自然の中に人間の自由を感得することであると考えたのである。自然の中に理性的なるものを発見し、創造するものと考えたのである。