Japanische Klassiker mit Furigana
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たいしかんのしまつきかん
大使館の始末機関
海野 十三
Lesen Sie 大使館の始末機関 (たいしかんのしまつきかん) von 海野 十三 (うんのじゅうざ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 9.934 Zeichen · 20 Bildschirme
そして元の食堂に戻って来た。
このとき卓子の上には、白いクロスが伸べられ、その上には金色のフォークやナイフが並び、卓子の用意が出来ていた。
博士は、ナプキンを胸にさし込みながら、食事の催促をした。
給仕が、燻製の鮭を、金の盆にのせて持ってきた。
「おや、わしの好きな燻製が朝から出て来るぞ。これは頼もしい。彼奴らの目の覚めないうちに、腹一杯喰っておくことにしよう」
博士の機嫌は、斜めならず、フォークとナイフとを使いながら、何かしきりに呟いている様子が、たいへん楽しそうに見えた。
そこへ給仕頭が、次の料理を搬んできた。金博士は、その給仕頭をとらまえて、
「おい、あんちゃん。わしが王先生と醤買石の寝室を覗きにいったことは、内緒にしておいてくれ。これはわしの志ぢゃ」
そういって博士は、ポケットから取り出した一つかみの金貨を呆れ顔の、給仕頭の掌にのせてやった。
2
人を咒うことについて趣味のある醤買石と、彼にうまく担がれているとは知らぬ王老師とは、医師の手当の甲斐あって間もなく前後して、目を覚ました。
「人払いだ」
醤は、目が覚めるや、大声を発した。
居候なりとはいえ、今を時めくABCDS株式国家のC支店長の号令である。