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Japanische Klassiker mit Furigana

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おおとりものせんにんつぼ

大捕物仙人壺

国枝 史郎

Lesen Sie 大捕物仙人壺 (おおとりものせんにんつぼ) von 国枝 史郎 (くにえだしろう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 47.606 Zeichen · 97 Bildschirme

Aozora Bunko

「何をするんだよお前達は!」

気丈な彼女は怒鳴り付けたが、何の役にも立たなかった。彼女は直ぐに捉えられた。

「構う事アねえ、担いで行け!」

彼等の一人がこう云った。彼女にはその声に聞き覚えがあった。

「あ、畜生、源公だな!」

「やい、紫錦、態あ見ろ! よくも仲間を裏切ったな、料ってやるから観念しろ!」

源太夫は嘲笑った。

「さあ遣ってくれ、邪魔のねえうちに」

しかし少々遅かった。邪魔が早くも入ったのである。

「これ、待て待て、悪い奴等だ!」

こう云って走って来る人影があった。

「あっ、いけねえ、侍だ」

「またにしろ! 逃げたり逃げたり!」

――源太夫の群はお錦を投げ出しどことも知れず逃げてしまった。

10

「娘御、お怪我はなかったかな」

「あぶないところをお助け下され、まことに有難う存じます。ハイ幸い、どこも怪我は……」

「おおさようか、それはよかった。……や、ここに仆れているのは?」

こう云いながら若侍はトン公の方へ寄って行った。

「妾の知己でございます。もしや死んだのではございますまいか?」

お錦は不安に耐えないように、トン公の上へ身をかがめた。

若侍は脈を見たが、「大丈夫でござる。