Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

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だいぼさつとうげ

大菩薩峠

中里 介山

Lesen Sie 大菩薩峠 (だいぼさつとうげ) von 中里 介山 (なかざとかいざん) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 254.021 Zeichen · 495 Bildschirme

Aozora Bunko

と教えてくれたので、お婆さんは喜んでその教えられた方の大竹欒をめざして進んで行くから、与八もそれに従わないわけにはゆきません。

九十四

お婆さんが、ひとり呑込みで、だいに様、だいに様と口走っていたその人の本名は、「山県大弐」という名前であることだけはわかりました。だいに様、だいに様と言わないで、本名の山県大弐を呼びさえすれば、土地の物識りは知っているということもわかりました。

田圃の間をずんずんと進んで行くと、ほどなくその大竹藪まで来ました。別に囲いもないが、さりとて、どこに道がついているのかわからない。それをお婆さんは見つくろって、怖れ気もなく中へ入って行くのです。与八も何が何だかわからないながら、つい、お婆さんに露払いをさせてしまって、若い自分がそれに追従しなければならなくなったのは、お婆さんその人は、たずねる墓の主をよく心得ているが、自分はいっこう知らない。これほどにして熱心にお婆さんがたずねるくらいだから、お婆さんの血筋に近い人でもあるのだろう。

自分には何の関係もないのだから、どうも先走る気になれないのです。

しかし、なかなか大きな竹藪に入り込んだのですから、どこがどうか、入って見ていよいよわからなくなる。