Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

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だいぼさつとうげ

大菩薩峠

中里 介山

Lesen Sie 大菩薩峠 (だいぼさつとうげ) von 中里 介山 (なかざとかいざん) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 254.021 Zeichen · 495 Bildschirme

Aozora Bunko

下された御好意に対し、留守をあずかる拙者の一存で、お目にかけられるだけはお目にかけて進ぜ申す。何を申すも、この通り夜分の儀でござる故、ともあれ、こちらへお越しあって拙者が控えで、粗茶など一つ召上られてはいかがでござるな」

「それは千万かたじけない、然らば、お言葉に甘えて……」

百九十三

そこで道庵は、相知らずして、米友と入れ替りにこの家の客となったのです。

青嵐居士は道庵を庵室に招じ入れ、炉辺に茶を煮て四方山の物語をはじめました。

話してみると、おたがいに話せる男だと思いました。

ただ、道庵の脱線ぶりのあまりにあざやかなのにでくわすと、青嵐も時々面食うこともあるが、それとても、宿酔のさせる業で、この人本来の調子ではない、どうしてなかなか侮り難い経験も、学識も備えている――と道庵を買いかぶりました。事実また、道庵の方にも、多少は買いかぶられるだけの素質があったかも知れないのです。ことに、その話しっぷりや、気合というものが、この辺の人士とは全く調子を異にし、口に毒があるけれども、腹にわだかまりがない。これやこの江戸ッ子というものの如是相であろうかと、青嵐はようやく傾倒する気にまで進んで行ったものと見えて、