Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

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だいぼさつとうげ

大菩薩峠10

中里 介山

Lesen Sie 大菩薩峠10 (だいぼさつとうげ) von 中里 介山 (なかざとかいざん) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 285.635 Zeichen · 558 Bildschirme

Aozora Bunko

こいつもおかしい、人が散って手薄になったのに、奴、またこっちへ舞戻って来ますぜ、何をしてるんだ。ああ、危のうござんすよ、血刀を振って真一文字にこっちへ向いて来ましたぜ、いよいよ絶体絶命だ、何をするかわからない!」

足軽が怖れをなして、タジタジとなるその六尺棒を、山崎がひったくって、

「がんりき、くたびれたろう」

「え、何が、何がどうしたんだ」

「がんりき、御苦労さまだ、その辺で一休みさせてやろうか」

「あ、譲先生ですか、人が悪い、第一お前さんが悪いんだ!」

山崎譲は四五間離れたところから棒を飛ばして、がんりきの百蔵を地上に打ち倒してしまいました。

打ち倒したがんりきの傍に山崎譲がよって来て、仰向けに倒れていたのを、比目魚を置き返すように、俯伏しにひっくり返してその帯を取り、着物を剥ぎ、懐中物、胴巻まですっかり取り上げて、本当の裸一貫として、その後――両手ではない片手を、十分にひろげたところへ、例の六尺棒を裏へあてがって、手早く棒縛りを試みてしまいました。

そうして全く動けないようにして、また比目魚を置き返すように表を返して、大道の真中へ、置きっ放し、

「誰も手をつけると承知しねえぞ」