Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

ja-reading.com

Lesen Sie japanische Klassiker online mit Furigana. Filtern Sie nach JLPT-Niveau, tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung und übersetzen Sie einen Satz.

だいぼさつとうげ

大菩薩峠11

中里 介山

Lesen Sie 大菩薩峠11 (だいぼさつとうげ) von 中里 介山 (なかざとかいざん) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 368.567 Zeichen · 720 Bildschirme

Aozora Bunko

「でも人間と違って、羽で行くんですから、どこへでも行けそうなものですのにねえ」

「それが実際そうはいかないので、この籠の分は飛騨の平湯行、こちらのは信州の松本行、それから、これが尾張名古屋、三カ所に限ったものです。その三箇所も無事に行きつき得るかどうか、一応の試験を要しますね。平湯と、松本の分は、これは交通杜絶の場合、万一を慮って、両方の宿の経営者が交換しておくものですから、この方は間違いありませんが、この尾張名古屋の分は、この秋帰った湯治の客が置きっぱなしにして行ったものですから、もう通信能力がぼけてしまっているかも知れません」

「女は鳩より馬鹿だといいますからね」

「何をおっしゃるんです」

北原賢次が、呆れてしまって、お雪ちゃんの面を見直すと、お雪ちゃんは、

「それでもなんでもかまいませんから、わたしはそれを一つ拝借して、手紙を頼んでやってみましょう」

「それを御承知ならおやすい御用です。では、どちらにしてみますか、飛騨の平湯行に致しますか、それとも信州の松本、あるいは、やや遠く離れて尾張の名古屋」

「ええ、それでは尾張の名古屋行を一つ、お貸し下さいましな」