Japanische Klassiker mit Furigana
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だいぼさつとうげ
大菩薩峠11
中里 介山
Lesen Sie 大菩薩峠11 (だいぼさつとうげ) von 中里 介山 (なかざとかいざん) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 368.567 Zeichen · 720 Bildschirme
こんな場合には、兵部の娘を驚かさないで、金椎の部屋に行くのを例とする。少しぐらい、物音を立てても、金椎の夢を驚かすことはないが、兵部の娘は、ささやかな物の動揺にも目をさます。
茂太郎は、金椎のよく眠っている面を見ながら、自分も帯を解いて、それと並んだ蒲団に寄添うようにして、枕につきました。
駒井甚三郎は、どっかと椅子に腰を卸した。けれども、急に眠ろうという気にはなれません。それはあえて、路傍へ寝かしておくマドロスのことが気になるからではありません。時としては、こんな際に、また研究心が突発して、卓子に向き直り、寝ないで一夜を明かすこともあるのです。
だが、駒井はこの際、別に新しい研究にとりかかる様子もなく、椅子に反り返って、腕を組み、キャンドルをながめてボンヤリと考えている。だが、それは必ずしも屈託の色ではなく、自分の計画が、ともかくも着々と進んで行きつつあることに、かなりの安心と、満足とを持っての沈黙であることもわかります。この様子で見ると、先日の蒸気機関引上工事も、多分成功したらしい。
あれを引上げることに成功すれば、そのまま使用ができないまでも、それを参考として、必ず相当なものを、新たに作り上げるだけの自信が出来ているはず。