Japanische Klassiker mit Furigana
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だいぼさつとうげ
大菩薩峠11
中里 介山
Lesen Sie 大菩薩峠11 (だいぼさつとうげ) von 中里 介山 (なかざとかいざん) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 368.567 Zeichen · 720 Bildschirme
といえば諸君は、拙者の罪をかぶることを気の毒に思召さるるならんも、御承知の通りの拙者は、以前に人を斬って咎めを受けたことがある、それ故に、どちらにしても拙者はこの岡崎を立退かねばならぬようになっている、だから、君たちの罪を引受けるということが一挙両得になるのです――さあ、それがおわかりなら、諸君、急ぎお引取り下さい、今日のことに限っては、深いおとがめはあるまいと思われる、諸君も、なにくわぬ面をしておいでになるがよろしい。さらば御用意」
と、かいがいしく少年が立ち上りましたから、一同その意を諒したのか、かねて打合せもあったのか、別段にこだわらずに、少年の提言の通りに事が運んでしまいました。往来にある屍体は、田の中へ叩き込み、そうして、六七名の者は、そのまま散々に姿を隠してしまいました。
少年は、そのあとで、矢立を出して、さらさらと何か紙の表に認めて、それを取りかたづけた屍体の上に置いて、髪の乱れと、衣紋の塵を打払って立つところへ、お角が飛んで来ました。
お角と、右の少年とが、そこでしばらく囁き合っていたようですが、これも格別のこだわりなく、少年はお角に導かれて、松林の中へ入りました。