Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

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だいぼさつとうげ

大菩薩峠11

中里 介山

Lesen Sie 大菩薩峠11 (だいぼさつとうげ) von 中里 介山 (なかざとかいざん) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 368.567 Zeichen · 720 Bildschirme

Aozora Bunko

それにはお上役人の筋を引いているものもございます、土地の昔からの家柄の者もございます、お寺の信者や、神様の氏子、そのうしろには坊さんや神主が糸を引いているのもございます。それらが、殿様がおいでになった最初から変な眼で見てはいましたが、何しろ、駒井の殿様の以前の御身分が御身分ということを知っておりますものですから、うかと手出し、口出しをすることができませんで、今日まで引込んでおりました。

だが、殿様が全く見馴れない、聞き馴れない西洋流の仕事を、ドシドシおやりなさるのを見るにつけ、聞くにつけ、いよいよそれらの連中の業が煮えてたまらず、あれは切支丹だ、ヤソだ、国を取りに来る毛唐の廻し者のさせる謀叛だ、ということが、殿様は御存じないかもしれないが、もう一部の間には、その疑いと、憎しみで充ち満ちておりました。

けれども、前申し上げる通り、殿様の以前の御身分が御身分であり、それに鉄砲の名人でいらっしゃること、造船所には心服している職工もあるし、大砲を据えつけてあるというようなことが、彼等を警戒せしめたのみではなく、表面上、まだこれぞという証拠を押えたわけではありません、そこで彼等は躍起となって、何か殿様の身辺から、アラを探そうと狙っていたのですが、その網にひっかかったのがあのマドロスです。