Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

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だいぼさつとうげ

大菩薩峠16

中里 介山

Lesen Sie 大菩薩峠16 (だいぼさつとうげ) von 中里 介山 (なかざとかいざん) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 268.946 Zeichen · 520 Bildschirme

Aozora Bunko

、友さんは何とも驚きもしない、咎めもしないで、おとなしく張番をしていながら、それと同じことを言い出したわたしを、畜生だの、阿魔だの、くたばれだのと悪口雑言をなさるのがわからないじゃありませんか――わたしと寝るのがいやならば、あの奥の間の二人をどうするのですか。それがどうもできない限り、お前はわたしの頼みを聞いてくれない理由はありません。いやいや、もう今となっては、そんな生ぬるいことじゃありません、お前という人は、どうしても、わたしの命令に絶対服従から免れることじゃないのよ、友さん、わたしは、お前が好きで好きでたまらなくなった」

「馬鹿、畜生、阿魔、そんなことが聞いていられるか! どうするか見やあがれ」

「どうともしてごらん、煮るとも焼くとも、横にするとも縦にするとも、わたしの身体を今晩は友さんに、そっくり上げるわ、好き自由に、いいようにして頂戴」

「うむ――」

「まあ、あつらえたように、そこに蒲団も枕も出してあるわ、あのお雪さんていう子、なんて粋の通る子でしょう」

「ちぇッ、どうするか見やあがれ、このかってえ坊!」

と米友が怒罵して、ぐっと炉辺に仁王立ちになって再び叫びました、