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Japanische Klassiker mit Furigana

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だいぼさつとうげ

大菩薩峠19

中里 介山

Lesen Sie 大菩薩峠19 (だいぼさつとうげ) von 中里 介山 (なかざとかいざん) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 319.771 Zeichen · 617 Bildschirme

Aozora Bunko

関守氏はこいつ只の鼠ではないと、しょてから睨んでいたに相違ないが、さりとて大鼠と怖れてもいないらしい。

二十一

その翌日になって、米搗きが急に昇格して、関守氏附きの直参となりました。

不破の関守氏は、この新たに得た鶏鳴狗盗を引きつれて早朝に宿を出たが、どこをどううろついて来たか、午後になって立戻ると早々、また風呂へ飛び込んで、こんどは水入らずにこの男に流させもし、同浴もしながら、主従仲のいい問答をはじめました。

「がんちゃん――」

不破の関守氏は、三公とも、百どんとも言わず、改めてがんちゃんの名を与えて、この従者を呼ぶのです。

「何ですか、旦那様」

と、がんちゃんが抜からぬ面で答える。

「貴様は手の方も長いが、足の速いにも驚いたよ」

「御冗談を……手なんぞは長いにもなんにも有りませんよ、とうの昔にブチ切られちまったんですから」

「でも、胴巻を見ると長くなる」

「旦那、皮肉をおっしゃっちゃいけません」

「それから、女を見るとまた長くなる」

「旦那、そう、いつまでもいじめるもんじゃございませんよ、全く、旦那にかかっちゃ、手も足も出ねえ」

「それはそうと、がん公、お前の手の長い方はもう御免だが、足の速い方を見込んで一つ頼みがあるんだが」