Japanische Klassiker mit Furigana
ja-reading.com
Lesen Sie japanische Klassiker online mit Furigana. Filtern Sie nach JLPT-Niveau, tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung und übersetzen Sie einen Satz.
だいぼさつとうげ
大菩薩峠2
中里 介山
Lesen Sie 大菩薩峠2 (だいぼさつとうげ) von 中里 介山 (なかざとかいざん) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 195.601 Zeichen · 387 Bildschirme
「うむ、そのことは大概わかってる」
「ほんとうに済みません、そんな場合でわたしの身が危ないのですから……どうか御免なすって下さい」
「どうも仕方がねえ」
「それでは親方さん、これで御免を蒙りまする」
「まあ待ちねえ、これからお前を一足でも外へ出すのは、雛子を狼の中へ入れてやるようなものだ、待っておいで」
「それでも」
「何とかして上げる。今もそれお触れが出たところで、お前と米友は盗賊の罪に落ちている」
「もう捕まってもかまいません」
「ばかなことを言いなさるな。それから、まだ用があるのだ、実はその、お前が持って来てくれた手紙を受取った御当人が、お前に会いてえとこういうのだ」
「そうでござんすか、それではお眼にかかって、わたしからよくわけをお話し申してお詫びを致しましょう」
「向うでも聞きてえことがおありなさるようだから会って行って上げてくれ、今おれが案内してやる」
与兵衛は、また裏口から立って、仕事場の外へとお玉を導いて出ました。
仕事場の外は暗いが、右手の方の海は明るく見えます。
大湊の海は阿漕ヶ浦には遠く、二見ヶ浦には近い。静かで蒼い阿漕ヶ浦と、明るくて光る二見ヶ浦が、大湊の島で二つに分れているようになっていました。