Japanische Klassiker mit Furigana
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だいぼさつとうげ
大菩薩峠2
中里 介山
Lesen Sie 大菩薩峠2 (だいぼさつとうげ) von 中里 介山 (なかざとかいざん) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 195.601 Zeichen · 387 Bildschirme
お伴の仙公は額を叩く。仙公という男は江戸から道庵先生がつれて来た、野幇間とまではいかない代物であります。道庵先生はこの仙公がお気に入りというわけでもなんでもなく、伊勢参りに出かけたくなっている矢先へ、ぜひお伴を仰せつけられたいものでとか何とか言って来たものだから、よし、つれてってやるというわけで、引張って来たものであります。
「俺ゃ、そんなところはいやだ」
道庵先生の駄々。
「お嫌いでげすか。先年はあすこで弥次郎兵衛喜多八の両君が、首尾よく大失敗をやらかして、みんごと江戸っ児の面へ泥を塗ってしまったところでげす、そこでこのたびは道庵先生と仙公とが相提携して、その名誉回復なぞはいかがでございますな、ぜっぴお伴を致したいものでげす」
「弥次と喜多が器量を下げたのは、あすこかい。よし、そう聞いちゃ俺も道庵だ、奮発する、十両も奮発して大いに遊ぶ」
「それは頼もしいことで。しかし先生、十両とくぎって奮発なさるのがおかしゅうげすな、トテモ江戸っ児の腹を見せるんでげすから、百両とか千両とかおっしゃっていただきたいものでげすな」
「ばかを言え、俺は十八文の先生だ、勿体なくってそんなに金が使えるか」