Japanische Klassiker mit Furigana
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だいぼさつとうげ
大菩薩峠2
中里 介山
Lesen Sie 大菩薩峠2 (だいぼさつとうげ) von 中里 介山 (なかざとかいざん) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 195.601 Zeichen · 387 Bildschirme
「笑っちゃいけない、大事のことだ、つまり男の出様一つで、鬼にもなれば蛇にもなる」
六助の話しぶりで一座に花が咲いたので、六助も得意です。
「お内儀さん、お前さんの前だが、女というものは受身で、男と比べたら一枚も二枚も割が悪い」
「さようでございます」
「女に欺される野郎が多いか、女を欺す男が多いか、そこんところはよくわかりませんがね、なんにしても、欺される野郎は間抜けで欺す男は罪だ」
本問題の帯の説明はどこへか飛んで、六助の序論はなかなか大したものです。
「それが証拠にはね、女に欺された野郎は、どうにかこうにかウダツが上るがね、男に欺された女は、どうもまあ十人が九人まで浮む瀬がないね」
「なるほど」
「だから、怨念はどうしても女の方に残る、化けて出たとか腫れて出たとかいうのは、大抵は女にきまっている」
「なるほど」
「清姫様などがそれだ。つまり清姫様が悪いのじゃない、男の方が悪いのだ。女に実があるほど、男に実がないのだから、捨てられた女の一念が鬼になったり、蛇になったり、薄情な男にとりついたり祟ったりする」
「やあ、わしらがうちでも、引っ掻いたり、噛みついたり、毎日、清姫様の祟りでとてもやりきれねえ」