Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

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だいぼさつとうげ

大菩薩峠2

中里 介山

Lesen Sie 大菩薩峠2 (だいぼさつとうげ) von 中里 介山 (なかざとかいざん) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 195.601 Zeichen · 387 Bildschirme

Aozora Bunko

「そんなませたことを言うものではありません、さあ、それを持ったら早く」

「間道から、おばさん、万沢へ出ようよ、その方が順だから」

「どっちでもお前のいいように」

「けれども、あの人を一人で置くのはかわいそうだな」

「大丈夫だよ、今に役人が来て、つれて行ってしまうから。ぐずぐずしているとこっちが危ないのだから」

「それでは……里へ行ってるおっ母が帰って来ると心配するだろうから」

「だって当分は帰らないと言ったそうじゃないか」

「二月ほど経ったら帰るかも知れない」

「そんな暢気なことを、聞いてはいられない」

「おっ母は里へ行って、またほかの人にお嫁に行くんだと言っていたから、もうここへは帰らないのだろう」

「それでは誰も心配する者はないはずだから、早く行きましょう」

「江戸はいいところだろうな、人の話に聞いたばかりで、早く行って見たい見たいと思ったが、今日はおばさんに連れて行ってもらえるかと思うと、こんな嬉しいことはないけれど、この小屋も住み慣れてみると何だか惜しいような気がするね」

この場合に、江戸へ行きたがっていた少年の心をお絹が心あって焚きつけるので、少年はすっかりその気になって、大急ぎで旅立ちの用意をします。