Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

ja-reading.com

Lesen Sie japanische Klassiker online mit Furigana. Filtern Sie nach JLPT-Niveau, tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung und übersetzen Sie einen Satz.

だいぼさつとうげ

大菩薩峠7

中里 介山

Lesen Sie 大菩薩峠7 (だいぼさつとうげ) von 中里 介山 (なかざとかいざん) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 242.044 Zeichen · 477 Bildschirme

Aozora Bunko

「どこへ引込んでおいでになっていますか」

「栃木の大中寺というところに、もとの知行所があって、そこへ隠れている」

「栃木の大中寺、たいへん遠いところへお越しになったものですね」

「なに、遠いといっても日光より近いのさ。一度、日光参詣をついでに、一緒に見舞に行かないか」

「ぜひお供を致しましょう」

「ところで、今日ワザワザやって来たのはほかではない、君にちょっと金儲けの口を授けようとして来たのだ。というのは、ながらく西洋へ売られて行って、あっちで珍しい手品を覚えて来た奴がある、それをうまく売り込みたがっている口を聞き込んだから、頼まれもしないのに持ち込んで来たものさ」

「それは耳よりの話ですねえ」

お角は乗気になってしまいました。

「詳しい話は拙者のところへやって来給え、小石川の茗荷谷で、切支丹坂を上って、また少し下りると、長屋門のイヤに傾いだのが目安だ……」

十九

両国橋の女軽業の小屋を出た御家人くずれの福村は、帰りがけに通油町の鶴屋という草紙問屋へ寄って、誰へのみやげか、新版の錦絵を買い求めながら、ふと傍を見ると、お屋敷風の小娘が一人、十冊ばかりの中本の草紙を買い求めて、それを小風呂敷に包んでいるところであります。