Japanische Klassiker mit Furigana
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だいぼさつとうげ
大菩薩峠7
中里 介山
Lesen Sie 大菩薩峠7 (だいぼさつとうげ) von 中里 介山 (なかざとかいざん) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 242.044 Zeichen · 477 Bildschirme
「ええ」
二人はいい合わせたように栗を数えた手を休めると、お雪は卒都婆を縁の上へ置いて、
「誰が悪戯をしたんでしょう」
といって、茂太郎の面を見ると、
「あたいは知らないや」
茂太郎がいいわけをする。お雪は、深く咎めようともしないが、それでも、茂太郎の外に、こんな悪戯をする者はないような面をしたのが気になると見えて、茂太郎はムキになって何かいおうとしたが、弁信が急にそれを遮るように、
「雪ちゃん、御覧なさい、私の法衣もこの通りに切れていますよ」
「ええ?」
「その卒都婆と同じように、斜に切れているでしょう」
「まあ、どうしたのです、わたしが縫って上げましょう」
お雪が改めて見直すと、なるほど、弁信の麻の法衣の左の肩から袈裟をかけたと同じように、一筋の切れ目が糸を引いています。
「法衣だけじゃないのです、下着まで、これと同じことに切れ目が入っているんです。いいえ、下着ばかりじゃありません、たしかにこの私の身体の中にも、これと同じ筋がついていると思いますが、よく見て下さい」
と言って弁信法師は、肌を押しぬいで見ますと、赤い筋が一線、左の肩から、胸から、下腹までかけて、絹糸ほどの筋を引いているのですから、そこでお雪が驚いて、