Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

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だいぼさつとうげ

大菩薩峠7

中里 介山

Lesen Sie 大菩薩峠7 (だいぼさつとうげ) von 中里 介山 (なかざとかいざん) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 242.044 Zeichen · 477 Bildschirme

Aozora Bunko

、私も高尾がなんとなくつれなくなりましたから、今宵心をきめまして、またも行方定めぬ旅に出でたというわけなのでございます。連れが一人ございます、これは清澄の茂太郎と申し、私よりも年下の男の子でございます」

問われないのにこれだけのことを、一息に喋ってしまった者があります。

七

これより先、道庵の家の一間で、中に火の入れてない大きな唐銅の獅噛火鉢を、盲法師の弁信と、清澄の茂太郎が抱き合って相談したことには、

「茂ちゃん、また困ったことが出来たね」

「どうして」

「お前がこの間、上手に笛を吹いたものだから、たちまち評判になって、あれは清澄の茂太郎だ、清澄の茂太郎が道庵先生の家に隠れていると、こう言って噂をしていたのが広がってしまったようだよ」

「困ったね」

「それが知れるとお前、また小金ヶ原のような騒ぎがはじまって、二人が命を取られるかも知れない、そうでなければ両国へ知れて、またお前が見世物に出されてしまうかも知れない」

「どうしたらいいだろう、弁信さん」

「わたしは、それについて、いろいろ考えてみました、うちの先生に御相談をしてみようと思ったけれども、うちの先生は、そんな相談には乗らない先生だから困っちまう」